目覚めると、昨日と同じように雨がしとしと降っている。 乾季なのに・・・
それにルアンパバーンと違ってここのホテルは景色が良くない。
隣はホテルと思しき建物を建築中だし、朝っぱらから大きな声で歌いながら作業している人もいる。一日中こんなところに閉じ込められたらたまらないと思っていたが、朝食を食べているうちに雨は止んだ。良かった、良かった。
さて、今日は何をするか。夫の提案でまずは博物館に行くことに。
博物館はホテルからすぐのところにある。展示品は恐竜時代から始まり、年代を追って出土品や社会情勢を伝えるもの。
またベトナム戦争に駆り出されたモン族の様子や、庶民の生活ぶりなども紹介されている。
ごく最近の各国との関係を紹介した写真には小渕元首相の顔もあった。歴史にはあまり詳しくないので、英語とラオ語で書かれた説明ではよく理解できない。日本語での解説もあるとうれしいのだが・・・
博物館の後は、ペリカントラベルネットの現地旅行会社ハッピースマイルツアーを訪ねた。今回お世話になった桑野さんに会うためだ。土曜日は昼までの営業なので、彼女が帰ってしまう前に、現地情報を教えてもらう。
私たちは、あまり一般的な観光旅行はしないのだが、今回は初めてのラオスなので、興味のあるところだけは回っておこうと思っている。
それとおいしい食べ物情報も欠かせない。
ルアンパバーンの様子や私たちが行った周辺国のことなど、あれこれ雑談して小一時間ほど過ごし、お昼はカオピヤックを食べに行く彼女と共にナンプ・コーヒーまで同行する。
同僚の木宮さんという女性は、日本から訪ねてきた友人と合流してから、少し遅れて到着することに。
ここのカオピヤックは普通サイズ10,000kip、ビッグサイズは13,000kip。
ビッグは最後まで食べきれないほどの量だという桑野さんの忠告も何のその、夫は迷わずビッグサイズを注文。私は普通サイズ。
ガイドブックでもこの店のカオピヤックは人気が高いと紹介されているが、他の店と比べても確かにおいしい。特にシコシコとした歯ごたえのある麺は日本人にはうれしいはず。
あれこれ並んだトッピングを試しながら三人とも完食!
食事が済んだところで、私たちはメコン川沿いの散策に、そして彼女はオフタイムを楽しむために、店の前で別れることに。何かアクシデントがあった時のために、彼女に連絡するための名刺ももらってあるので、まずは安心だ。
メコン川沿いはルアンパバーンと違ってあまりおしゃれな感じではない。
さながら日本の海の家風だったり、ちょっとバリ風を真似ていたりして、ここはどこ?って感じがしなくもない。
川岸まで行って魚網を仕掛ける人の様子をぼうっと眺めたり、川向こうの様子を伺ったりしながらひとときを過ごす。
ホテルへの帰り道、教えてもらったピンポンマーケットへ立ち寄って、桑野さんお勧めのヨーグルトを買ってみる。選んだのはナチュラル、マンゴー、ラズベリーの3種。
夫はまたまたビアラーオ。こちらのビールは安くておいしいので、夫はニコニコだ。
因みにこの店では1万kip。ナンプ・コーヒーでは店で飲んでも8500kipだ。
(日本円にして90円から110円以下か)
ところで、この店はラオスにはまだ珍しい外国製品の品揃えを中心としたスーパーマーケットになっている。とはいえ、店のサイズは少し広めのコンビニといったところ。
今日は年末のイベントが各所で行われている。
国立博物館で見学中は、向かい側のカルチャーセンターでtigoという会社のイベントの真っ最中だったし、噴水広場では韓国の人たちのイベント、ホテルに戻ればお隣の教育省のゲストハウス前の広場で生バンドまで入ったにぎやかな宴で盛り上がっている。どこもものすごい音量だ。
ルアンパバーンでも地元の若者グループが大音量の音楽をかけて、飲んで、歌って、踊っていたが、誰も文句を言う人はいない様子だった。騒音規制みたいなものはないらしい。
こちらに来て不思議に思ったことは数多いが、その筆頭がこの大音量に関すること。
普段は物静かな様子のラオス人なのに、なぜか音楽を流す時にはみんな耳が遠いのかしら?と思わせるほどの大音量でもびくともしない。
もしかしたら、あまり娯楽がない国なので、周辺住民にもこういった音楽を聞く機会を提供してあげているつもりかもしれない。日本なら5分と続けられない大事件になるだろう。
さてホテルの隣の音楽は私たちの部屋まで響きわたり、10時を回っても終わる気配がない。
時々ホテルから会場を覗くと、前のステージで女性ばかりが2、30人ほどダンスをしている。昔日本でも流行ったことがある集団で同じ動きをする例のディスコダンスだ。それにしても男性は踊らないのか?テーブル席の方は、隣の人と話をしようにも音がうるさくて、まともに話はできないのだろう。おとなしく座っている人たちがほとんどだ。料理をずっと食べ続けることは無理なので、これでは腹ごなしのディスコダンスでも踊るしかなさそう。
この夜の宴は結局11時を少し過ぎてようやくお開きとなり、部屋にも静けさが戻ってきた。
・・・・・やれやれ。
(14000歩)