アイドル系のルックスをした大学生のワヤン君に聞いたところ、25歳で日本の女の子と結婚したいと言う。好みのタイプは?と聞くと「イタズラッコ 」という答えが返ってきた。おチャメなタイプといったところだろう。
以前朝日新聞でも特集記事が掲載されていたのでよく知られているとは思うが、バリでは日本人女性がとても人気がある。バリで出会った男の子たちが口を揃えて日本人と結婚したいと言うのにはいくつかの理由があるようだ。
彼らは言葉にこそしないが、その大きな理由はまずお金持ちであるということだろう。多少の持参金があれば、店を持ったりレストランや小さなゲスト・ハウスを始めたりといったビジネス・チャンスが転がり込むからである。
最初に滞在したクタビーチの辺りでは、レギャン通りというメインストリートでさえ年間20万円、ちょっと裏道に入れば5万円というレンタル料で店をオープンできると聞いた。物価も驚くほど安いから簡単に商売が始められるわけである。
また私たちのガイドを買って出たアグース君に聞いてみると「日本の女の子は色白でみんなカワイイ。それにとってもおしゃれでセンスがいい」と言う。ここでは色白は美人の第一条件なのだった。「アメリカ人やオーストラリア人、それにヨーロッパ人は、体も大きいしピンク色してるからあんまり好きじゃない」そうである。
お金持ちでとっても可愛い(とされる)日本の女の子と結婚すること、これはバリの男の子たちにとって、一種のステータスになっているのだ。