6/23 イスタンブール(トプカプ宮殿)

トプカプ宮殿/考古学博物館/トラムの車内で/靴磨きセット 

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朝食の時にアリさんから「昨日のレストランはどうだった?」と聞かれたので、「ちょっと高かったよ」と答えると「いくらだった?」と更に聞く。「○○○を注文して全部で1500万トルコリラ(3000円弱)」と正直に答えたら「それは高い!」と憤慨して、その場でパンフレットをビリビリと破り捨ててしまった。彼としてはせっかく自分が推薦したレストランなのに思ったより高い料金を取られた事にムッとした様子だ。まあ私たちとしては店の感じからして観光客用価格の店と思っていたから別に構わないのだけれど。。。

 

さて今日はトプカプ宮殿へ行く予定だが、その前に水野さんたちのホテルに寄ってみようと席を立ったちょうどその時、何と彼女たちの方から訪ねてきてくれた。さっそくこれからの打ち合わせをする。とりあえず今日は別行動でスルタンアフメット周辺を観光し、明日は新市街でご一緒することに決定。二人は今晩から新市街のスイスホテルに移動することになっているからだ。

 

話のついでに昨日の夕食のことをお互いに情報交換したところ、彼女たちが行った日本食レストランは何と9,000円位請求されたとのこと。料金まで日本価格なのには驚いた。まあ外国で食べる日本食は大抵がこんなものだとは思うけれど。。。

トプカプ宮殿入口
トプカプ宮殿入口

トプカプ宮殿はホテルから歩いて行ける距離にある。ゆっくり散策しながら宮殿に到着すると、まずはハレムの見学から始めることにした。これは見学時間が決まっているので私たちは11:30スタートの英語ガイドのコースに参加することにして時間になるまでゲート前で待った。

 

ハレムは宮廷の女たちの居住区で、スルタン(君主)と黒人宦官以外の男子は足を踏み入れることさえ禁じられていたそうで、まるで江戸時代の大奥のようなところだ。500人前後の女性たちが住み、刺繍や洋裁、織物などの生産を行っていたと言われており、これらが宮廷の財政を潤したそうだ。

 

見学した印象としては「思ったより地味」なものだったが、宝物殿を見た途端、その印象は覆ってしまった。金・銀・ダイヤ・エメラルド・ルビー・・・・・と豪華絢爛な宝物が陳列されているのだ。

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トプカプ宮殿内のカフェテラス
トプカプ宮殿内のカフェテラス

 

昼食は宮殿内にあるレストランのテラス席(カフェテリア)でとることにする。ボスフォラス海峡を眺めながら食べるドネルサンドはイスタンブールへ来てから食べたもののうちで一番おいしかった。因みに他にコーラとサラダをつけて二人分合わせて790万トルコリラだ(約1500円)。高めの料金とは思うが、お味の良さを考慮するとコストパフォーマンスに優れているのでお勧めできる。

考古学博物館の展示物
考古学博物館の展示物

トプカプ宮殿の次は考古学博物館へ。ここには1~2世紀頃のギリシャ・ローマ・ビザンチン彫刻の傑作が展示されている貴重な場所だ。どれも写実的で素晴らしい作品だが、保存状態の良さにも驚かされる。しかもどの作品も囲いやガラスケースの類がなく、剥き出しのまま陳列されている光景は日本では見たことがないものだった。

 

ここで彫刻の模写をしている女性がいた。展示物の前で、立ったまま粘土を使ってミニチュアサイズの作品を作っている。彼女の手さばきの見事さにしばし見とれてしまったのだが、彫刻を研究している人なのだろうか、それとも古典から学ぼうとする彫刻家なのだろうか。美術の世界に縁のない私としてはそのあたりはわからない。

さて次に古代オリエント館を見てみようと思ったのだが、残念ながら改築中でクローズされていた。仕方ないので近くのカフェに寄ってチャイにすることにした。ここで慌てたのはカメラのバッテリーが尽きてしまったことだ。液晶モニターの電源を切っておかなかったことが悔やまれる。これからはモニタを使わないで撮影するようにしよう。(今回は予備のバッテリーを忘れてしまった...トホホ)。

 

チャイの後はトラムの駅までブラブラ歩くことにしたのだが、何と道を間違えて結局シルケジの駅まで行ってしまった。仕方なくそこからグランドバザールのあるベャズィット駅までトラムに乗ることにした。

 

車中中学生くらいの男の子に話し掛けられる。「電気系統の故障でトラムは15分くらい止まるそうですよ」と親切に教えてくれたのだ。「急ぐようなら歩いた方が早いですよ」ともアドバイスしてくれる。でも暑いので私たちはそのまま乗っていることにした。彼の話ではお父さんは薬局を経営しているとかで、今からその店に寄って車で一緒に帰宅するらしい。夫は「どんな仕事をしているのですか?」と聞かれて「ポリスだよ」などととぼけた返事をしている。

 

一緒にいた彼の友人は英語を話せないが、彼の方はお父さんにいろいろな国へ連れて行ってもらったので英語を話せるようになったそうである。私たちの会話を聞いていた周囲の人たちが微笑んでいるのが印象的だった。

グランドバザールで買ったおみやげ
グランドバザールで買ったおみやげ

ところで今日またグランドバールへ寄った理由というのは、夫がどうしても「アレが欲しい」と言い続けていたからだ。アレというのは昨日見かけて買いそびれていた靴磨きのセットである。バザール内をうろうろしていると、昨日値切りバトルを繰り広げたお兄さんとばったり出くわした。そこでこれ幸いと彼にお店を紹介してもらうことにした。

 

こちらでは2回目のお客となるとぐっと親身になってくれるらしい。彼が連れて行ってくれたお店のオーナーは「友人の紹介だから特別に安くしてあげる」と言って他のお客へ請求した額より30ドルくらい安くしてくれた。因みにここのご主人に聞いたところではこの靴磨きセットを「欧米人はスパイス入れに使っている」そうである。我が家ではもちろん本来の使い方をするつもりだけれど。   (下の写真をクリックすると本来の使用方法がわかります!)