今日はいよいよこの地を離れてイスタンブールに戻る日だ。せっかく買ったスカーフがあるので、チェックアウトの時にファティマにスカーフの巻き方を教わる。
最後に頭の上にチョコンと乗せるだけなのにはちょっとびっくりしたが、とにかく何となく巻くことはできそうだ。ついでにこれを買ったら?と言われ結局500TRで買うことに。それにしてもファティマに限らずこちらの人は商売熱心だ。
時間どおりにユキツアーに到着すると、ピックアップは10:20頃だと言う。あちこち寄ってくるのでその時間になるのだそうだ。まあそれならとオフィスの応接間で待つことにした。
ここの女性従業員のチーダムがまたまたチャイを入れてくれる。時間があるのでためしに彼女にもスカーフの巻き方を教わってみた。もしかして年代によって巻き方が違うかな?と思ったのだがファティマとほとんど同じやり方だった。
彼女にはとっても親切にしてもらった。英語はほとんど通じないので、コミュニケーションの大半はジェスチャーに頼っていたが、不思議と気持が通じるのだ。もう会えないかもしれないので、彼女がデスクに座っているところを記念に撮影させてもらった。
「後でメールで送るからアドレス教えてね」と言うと、即座にアドレスを書いたメモをくれたのでほっとする。オフィスにあるこのデスクは社長とチーダムが兼用で使っているためたったひとつしかない。
エアポートバスは途中で何回か他のお客をピックアップして空港へ向ったが、このバスで昨日カイマクルで会った水野さんたちと早くも再会した。空港では会えるだろうと思っていたが、バスまで一緒になるとは思わなかった。
空港に到着すると彼女たちに写真を見せたりおしゃべりしたりして時間を過ごす。イスタンブールでは宿泊先ホテルも近いらしいことが分かり、空港から市内までタクシーで相乗りすることにした
スルタンアフメット地区にあるホテルに到着してみるとそれぞれのホテルの間はほんの50mほどの至近距離だったので、その偶然にお互いにびっくりしてしまった。
部屋に荷物を置いてから4人で有名なグランドバザールまで出かけた。このバザールは本当に目が眩みそうに広い。私たちはここで今回の旅で初めてのショッピングをすることにした。
私はとっても色鮮やかな茶碗(本当は)が大層気に入ってしまったのだが、これを買うのに何だかんだで一時間近くもかかった。と言うのもここのお兄さんとの商談(値切り交渉)に大変手間どったからだ。
私が「これを3つで$15」と主張するのに「彼は$20」と譲らず一旦は商談決裂したものの、他の店のに比べてやはりできが良いので結局ここで買うしかないと覚悟を決めたためだ。それにしても彼はと~っても頑固者だった。
さてグランドバザールの次は水野さんお勧めのエジプシャン(スパイス)マーケットへ行くことにする。食べ物やスパイス類はそちらの方が断然安いとのこと。彼女はトルコはすでに3回も来ているトルコ通なので、いろいろなお店に詳しい。
今度はトラム(路面電車)に乗ってエミノニュまで行くことにした。グランドバザールの門を出たところにベーグル(固いごまパン)売りがいたのでひとつだけ買ってみた。とてもおいしかったので、結局トラムが来るまでの間に食べてしまった。
夕方の交通渋滞が始まってトラムが動かなくなったので、一駅手前で降りてみんなでエミノニュまで歩く。マーケットの入り口を入るとすぐにアイスクリーム屋さんがあったので、ここでも早速試食?してみた。
トルコのアイスクリームはドンドゥルマと言って普通のアイスクリームとは趣が違う。何しろネバネバしているのだ。店員さんが手渡す時に「あっ、落ちた!」と大げさなジェスチャーで私たちを驚かせたが、こんなことができるのもドンドゥルマだからこそだ。
おみやげ用にバザールボンジュ(魔よけで有名な目玉の飾り物)やアップルティーやお菓子などを買って結局マーケットが閉店する7時までここに居座ってしまった。
このお菓子を買ったお店には、日本にも滞在経験のある日本語堪能なエルダルさんが働いているので、チャイをご馳走になりながらいろいろなことを教えてもらった。
これから日本食レストランへ行くという彼女たちと別れて私たちは一旦ホテルに戻り、ホテルのオーナーに教えてもらった近所のレストランで遅い夕食をとった。このレストランはトルコ初日の宿泊先だったアクロポールの真ん前だった。(写真はアクロポールから撮影したこのレストラン)
ここのウェイターのサリ君は日本語学習に熱心で、食事の合間に私たちに「あれは何て言うの?」「これは何て発音するの?」とちょっとうるさかったが、私たちは旅先ではこういう人たちにも親切なのだ。