1/2 クチとタイニン

カオダイ教の総本山
カオダイ教の総本山

今日のツアーはクチトンネルとカオダイ教の総本山があるタイニンという所に行きました。昨日と異なり、世界各国からの観光客で満席になったバスはかなり年季が入った代物です。エアコンの効きが悪くて、窓を開けていた方が涼 しいくらいの状態だったので、せっかく持参したパーカーはほとんど着る機会がありませんでした。

カオダイ教の総本山
カオダイ教の総本山

ベトナム訛りのきつい英語ガイドを聞きながら、バスはカオダイ教の総本山に向かいます。このカオダイ教というのは仏教、道教、回教、キリスト教、儒教 を融合した混合宗教で、派手な寺院建築と内部の天井に描かれた「天眼」で 知られています。昼からの礼拝は観光客が見学できるようになっていたので、これに合わせてバスが到着するようにツアーが組まれています。

カラフルな衣装
カラフルな衣装

 

私の目から見ると信徒のしぐさはキリスト教的、儀式自体は仏教的な印象でしたが、お祈りの仕方はイスラム的かもしれません。

普通の信徒の服装は白一色のアオザイで、僧侶は赤・青・黄色の派手な法衣を纏っています。因みにガイドブックには赤はカトリック、青は道教、黄色は仏教を表していると書かれています。

ベトナム民族楽器の演奏
ベトナム民族楽器の演奏

建物内部も衣装もカラフルで、ベトナム独特の楽器演奏もあり、これが観光客受けする要素となっているようです。

 

近くのレストランで昼食を済ませた後、午後はクチトンネルに向かいます。 クチトンネルというのは、アメリカ軍と戦うためにベトコンが手堀で作った地下壕ですが、全長250キロにも及ぶ壮大なものです。

ベトナム戦争で使われたクチトンネルの入口
ベトナム戦争で使われたクチトンネルの入口

ベトナム人サイズの入り 口では、入れるかどうか試してみたい人たちが数人チャレンジしていました。 普通の姿勢では肩が引っかかってしまい入れそうもないのですが、両手を万歳すると結構するすると入って行けるもののようです。でもさすがに大柄な欧 米人には無理でした。

ベトナム戦争で使われたわな
ベトナム戦争で使われたわな

ここで圧巻だったのは当時のベトコンたちが各所に仕掛けたわなの類です。 足が入った瞬間にクルッと回転して串刺しになる鉄製の仕掛けや、落とし穴の底に鉄の杭が置かれているものなど、背筋が寒くなるような武器の数々が 陳列されていました。

クチトンネルの入口
クチトンネルの入口


それにしても地下壕の中は大変蒸し暑く、もっと暑い時期には彼らの生活が どれほど過酷なものだったかおよそ察しがつくものでした。ツアーメイトの日本人の男の子たちがこの暑さに根を上げていました(たった数分程度ですよ)が、こんな中で何年も生活し戦い続けた彼らの粘り強さは驚嘆するしか ありません。

ツアーの帰着時間は18:15頃。今日の夕食は、昨日のツアーで知り合った 二人連れの女性たちとご一緒する約束です。

それまでの時間は再度メール 送信にチャレンジするため、昨日に引き続きサイバーカフェに行きました。今回は個人宛のメール送信だけにしたのでいくつかはスムースに送ることができましたが、まだ未送信のものもあります。でも彼女たちが迎えに来たので今日のところはこれで終了にして、続きはまた明日。 今晩の食事は近くの大衆食堂へ出かけるつもりです。

 

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