いよいよ出発

申込みの翌々日、いよいよ出発の当日となった。9時にホテルをチェックアウトし、持っていく物以外はすべてホテルに預けて集合場所となっているダレット・レスランに行った。

 

前日聞いてはいたものの、当てにしていたホッドはスタッフ不足でレストランに残ることとなり、ガイドはビットだけということだった。彼は日本語はほとんど話せないが、人柄のよさそうな人物だから何とかなるだろう。私たちは以前ニュージーランドでもトレッキングに参加したことがあり、この時には完全に英語だけのコミュニケーションで総勢20数名での5日間を過ごした実績もある。

 

大分待たされてようやく迎えの車がやって来た。ホッドが自慢していたトヨタの四駆(2800CC)の荷台に、ベンチシートと幌を取付けた頑丈そうな車だ。参加者は全部で5人と聞かされていたがいざ出発すると市内をぐるぐる回って行く。チェンマイの市街地はやたらと一方通行の多い所なので同じ場所を何回も通っている様子だ。おそらく参加者が増えたに違いない。

 

結局、総勢9名のメンバーであることがわかった。全員が揃うとビットは地元のツーリストポリスに入山届けを出してようやく車は郊外に向かった。

 

 

4 マーケットにて